霧が草花の香りをお茶の葉にうつすミラクルの地へ

紅茶のお勉強やら、テーブルウェアフェスティバルレポートで、
久々になりましたが、
スリランカ・紅茶の旅の記録です。

「ヌワラエリヤ ペドロ茶園へ」

次なる紅茶の産地は「ヌワラエリヤ」
最も標高の高い紅茶の産地です。

ウバから所要約3時間ほど。

標高1800mまで、どんどん登っていきます。

ヌワラエリヤの風景1

道が綺麗に舗装されていて、とてもスムーズです。
車の揺れも穏やか。

ヌワラエリヤの風景2

少~しうとうとしていると、あっという間にヌワラエリヤの町に入ってきました。

窓を覗くと、ちょうど「ラバーズリープ」の滝が見えました。ラバーズリープの滝

ラバーズリープは、茶園の名前にもなっていますが、もともとは、この滝の名前。
こんな言い伝えがあります。

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ラバーズリープの滝は、ピドゥルタラガラ山から流れる高さ27mにおよぶ、スリランカで最も美しい滝の一つ。ジャングルで道に迷った王子が美しい娘に救われ恋に落ちるも、王家に見合わない恋のために二人でこの滝から身を投げた…という言い伝えから「恋人たちの落ちる滝」と名付けられました。
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そして、私たちが向かうのは、そのラバーズリープという紅茶を作っているヌワラエリヤで一番有名な茶園である「ペドロ茶園」へ。

ペドロ茶園

ペドロ茶園の紅茶の特徴

ペドロ茶園では、作った紅茶を、「ラバーズリープ」という名前と「マーガストータ」

という名前でオークションに出します。

茶畑の区画で分けている、というわけでもなく、中身は同じだけど、2種類の銘柄で出します。

面白いですよね。

なぜそのようなことをするのか?というと、それぞれ、出品する際に使うブローカーが異なります。

同じ紅茶が、Aブローカーの時は、「ラバーズリープ」となり、

Bブローカーの時は、「マーガストータ」になるという仕組み。

そして、両社で競わせるために、わざわざ2つに分けて出品していると聞いたことがあります。

エレナリーフのヌワラエリヤ紅茶は、ティーバッグは、マーガストータ、リーフはラバーズリープになっています。(たまたま茶園が分かれただけです。味は、ほとんど同じです。)

このヌワラエリヤ地方で採れる紅茶は、他の産地の紅茶に比べ、色がかなり薄く、草花のような香りがし、和菓子に合う珍しい味わいの紅茶です。

色を見て頂ければ、一目瞭然。

いわゆる紅茶色・・濃いオレンジ系ではなく、緑茶に近い黄色い色です。

ヌワラエリヤ紅茶ギフト缶

この紅茶を、色があんまりでないから、と長ーくお湯に入れていると、とっても渋くなってしまいます。
ヌワラエリヤは、ゴールデンイエロー色なのです。
この綺麗な色と、繊細な香りを楽しんでいただく紅茶です。
そういうわけで・・嗜好品ゆえ、断言はできませんが、ミルクティーには向かない紅茶です。

紅茶の種類と特色

特に、このペドロ茶園で採れる紅茶は、本当に香りが高いです。常に人気があるのも納得です。

でも、なぜペドロの紅茶は、そんなに香りが高くなるのだろうか、、、? 疑問に思いますよね。

その秘密をペドロ茶園のテイスターさんが教えてくれました。

「それは、うちはシードリングが多いからだよ。」

「納得!」そうなんだ! とっても簡単だけどわかりやすい説明でした。

というのも、今のスリランカの茶畑の木は、クローナルが大多数を占めています。

クローナルとは、挿し木で育てたお茶の木、
シードリングは、種から育てたお茶の木です。

生産性をよくするため、品種改良を重ね、挿し木により、新しい木を育てていきます。

しかし、生産性はよくなりますが、個性は失われます。

シードリングは生産性の観点で言えば、よくないのですが、その代わりに、個性ある香りと味の紅茶が出来上がります。

ダージリンが香り高いのも、同じ理由ですね。

そして、この香り高い紅茶を作るには、製造工程にも、若干他と違いがあります。

色が薄い、味が弱め、というのは、発酵度合いが低いということになります。
ですので、発酵を浅めに仕上げることにより、よりこの特徴的なヌワラエリヤの香味というのが作り出されます。

この個性的な紅茶は、どこの国で人気なのでしょう

しかし、こちらで働かれている方々は、この紅茶を美味しいとおもうのだろうか?

ちょっと疑問に思います。なぜかというと、ローカルの人が飲む紅茶は、コクのしっかりある濃い紅茶にミルクと砂糖を入れた、濃厚な甘いミルクティーだからです。

何でも聞いてみたくなる性格なので、率直に聞いてみました。「この紅茶飲みますか?」と。

すると、苦笑いしながら、「私たちが飲む用の紅茶は、わざわざ作るんだよ。自分たちように、発酵を強めにしてね。」と教えてくれました。

草花の香りのヌワラエリヤティーは、現地の方には、少し物足りないようでした。

そして、この茶園の最大の顧客は、「日本人」だよ!と

生産量の1/5は日本人が買っているとのこと。

スリランカの紅茶輸出量の国別ランキングで行くと、上位にはのらない日本が、そんなに買っているんだーと思いながら、休憩スペースに行き、またまた「納得!」のディスプレイが。

紅茶のポスター

KIRIN午後の紅茶の宣伝看板があるではないですか。

こちらが最大の顧客なんですね。納得です。

午後ティーのレモンを買われたら、

パッケージをよく見てみてください。

おそらく、「ヌワラエリヤ茶葉」使用 と書いてあります。

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